下町は私にとって懐かしい場所
東京墨田区で生まれて5歳まで過ごした街
昭和の時代の下町といえば
街全体が灰色で、ごみごみして、
町工場ばかりで、猥雑で、未整備で
飾り気ひとつないけど
活気があって気取らない
べらんめいでちゃきちゃきな街の記憶
GWの休み中
スカイツリーの近くにある
隈研吾デザインのホテルに行ってみたい！と
来年大学の建築科を受験予定の娘にせがまれて
しぶしぶと重い腰を上げていってきました
ひさしぶりに見た平成が終わる下町は
外国人観光客だらけで
おしゃれなビルやお店が立ち並んでいて
あっちもこっちもインスタ映えでキラキラ
でも
私の脳裏に強烈に焼き付いた
昭和の灰色の下町の記憶が濃すぎて
スカイツリーの電飾も隈研吾のアートも
それらはぜんぶ
とってつけたお飾りみたいで
ほとんど心を打たないのです
ふと、のぞいた狭い路地裏にひろがる
昭和の匂いを強く残した
古くて薄暗い妖しげな飲み屋街の方が
ずっとずっとディープで下町らしくて
ぞくっと心揺さぶられるのでした
時代をまたぎ令和の時代に
建築を志す娘達は何に心揺さぶられ
どんな街並みを造っていくのかな
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