学校の中でいちばん好きな場所は図書室でした。
閉館間際の夕陽翳る図書館の雰囲気も好きです。
本を読むのも大好きだけど
本のある空間が好きです。
子供達が小さい頃は
暇はあれどお金がない。
でも本が読みたい。
なので近所の市立図書館へ
ママちゃりに3人乗りして通ったものです。
しん、と静まり返った図書館。
見たいのは子供の絵本コーナーではなくて
建築の専門書や小説のコーナー。
図書館でいちばんの静寂スペース。
子供はつまんないからすぐに飽きて騒ぎ出す。
すると
じろりと睨む人や大きな舌打ちする人もいて
ごめんなさい、と小さくなる私。
ある時
0歳児の次女がひんひん泣きだしたから
3歳児の長女の手を無理やりひっぱって
急いで退室しようとしたのに
図書館の監視のおじさんがつかつかやってきて
驚くほど大きな声で怒鳴った。
「迷惑だからすぐ退室してっ
ナニ考えてんだっ非常識なっ」
知らない大人に怒られる私を見て
びっくりした長女までも泣き出し、
赤ん坊の次女と泣きの大合唱。
持っていた本を放り出して
逃げるようにその場を後にした。
おじさんは図書館の秩序を守るっていう
使命感に駆られていたんだろうけど
まるでみせしめ。
そりゃーね、図書館は公共の場所です、
子供がうるさいのはたしかです、
でもね、赤ちゃんだもん、
泣くのはしかたないじゃないのよーっ!!て
悔しくて、悲しくて、納得いかなくて。
帰宅してすぐ
「子連れは図書館に行ってはいけないんですかっ」って
ひっくひっく泣きながら
市役所に苦情の電話したことがあります。
大好きだった図書館に裏切られたような気持ちだった。
いっぱいいっぱいだったなー私。
そして現在
お金もないけど時間はもっとない(笑)
でも本が好きなことは変わっていません。
もしまたあの図書館に行くことがあって
肩身を小さくしている
本好きの子連れのお母さんを見かけたら
舌打ちなんか絶対せず
ただ静かににっこりと
笑いかけてあげたいなって思うのです。
さてさて
なぜこんなエピソードを思い出したかというと
新モデルハウスに絶対造りたいのが
“本のある空間”だから。
西陽があたる、翳りのある
本のある空間をイメージ中☆
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