家というもので最初の記憶は
幼少期暮らした墨田区の下町の木造の家。
隣の家とのスキマがぜんぜんなくて
窓から手を伸ばすと隣の家の壁にさわれた。
防火も防災もへったくれもない家並み。
ガラガラと音が鳴る引戸の玄関は
夏になるとあちこち開けっ放しで
スリップ姿のおばちゃんが見えた。
お隣の晩御飯の匂い。
夫婦喧嘩の声。
ごみごみしてるけどあったかい下町風景。
幼い頃の記憶はそこから始まっています。
5歳くらいのときに
埼玉のマンモス団地に引っ越してきました。
どこを見ても同じ建物が立ち並ぶ団地で
家がわからなくなったらどうしよう、と怖かった。
けれど今よりずっと
人間も緑地も公園も多くて
にぎやかで、活気があった。
あれから30年以上が経過し
その団地も現在老朽化が進み
リノベーションが大流行のようです。
URがインテリアショップとコラボして
団地を生まれ変わらせる事業も盛ん。
リフォームやリノベーションのお仕事は
新築とはまた違った楽しさがあります。
そして、そんなご依頼が確実に増えています。
そんなわけで大急ぎで
HPのリフォーム事例を新たに構築中。
自然素材を多様した
マルミの十八番ナチュラルインテリアの世界を
リフォームでも生かしていきたいな。
建物の再生。
お部屋を生まれ変わらせる。
時を経たリフォーム前の建物に足を踏み入れるとき
記憶の片隅にある下町の風景や
賑わいのある頃の団地の記憶が
ふと、よみがえったりします。
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