黄昏泣きとは
夕方頃になると泣き続ける赤ちゃんの事
専門的には「泣き声発作」や「コリック(疝痛)」
こんな黄昏時には
長女がまだ赤ちゃんの頃
ひどい黄昏泣きに悩まされたことを
なつかしく思い出します
あー離乳食つくらなくちゃ
洗濯物も取り入れないとー
お風呂の準備もしなくちゃなーなんて
やることはいっぱいあるんだけど
黄昏時になると決まって
むずがって激しく泣き続ける娘
外の風にあたると泣き止むから
抱っこしてアパートのベランダに出て
暮れ行く景色をぼーっと眺めていたら
夕日がじわじわとぼやけてきて
あれれと思ったらぽろりと涙がこぼれて
あららこれじゃあ
親子そろって黄昏泣きだわ、って
赤ん坊膝の上に抱きかかえたまま
暗くなるまでぼんやりベランダで過ごした日
初めての子育ての孤独と不安
切なくて、懐かしい想い出
年末から体調を崩している実母は最近よく
昔話をするようになりました
いろんなことがあって
母娘としてあまり良い関係ではなかったのだけど
老いた母はすっかり気弱になって
なにかと私と話をしたがる
実家のこたつの中で2人で過ごす黄昏時
母がひとりごとみたいに私に話しかける
「あんた、赤ん坊の頃いつもこの時間になると
泣いて泣いて、なにしても泣くもんだから
こっちまで悲しくなって一緒に泣いたっけねぇ」
そうなんだ
数十年の時を経て
母と娘の想い出が一緒だったことを
知りました
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