
震災のはなしをすることができなかった
その年に1度、ブログに書いただけ
あとはなにも残してない
大地からバリバリと剥がされるように
津波にのまれてあっけなく消えてく建物を
TVで見たときの衝撃は計り知れず
かわいいおうちを素敵な空間を造りたい!なんて
私お気楽でバカなこと言ってるんじゃないかって
こんな自分なんかが建築に関わっていいのかって
震災のはなしするのさえ畏れ多くて
口を閉ざして、耳を塞いで、目をそらした私は
弱虫で自己肯定感の低い人間です
あれから9年たって
私はまだ建築の仕事を続けている
変わらずかわいいおうち、素敵な空間を追及してる
自分の中で長い時間をかけて
考えて、咀嚼して、出したこたえは
これから家を建てるひとも
不幸にも家をなくしたひとも
こんなおうちにお部屋に住みたいなーと
家への夢を膨らますことができる
誰かの心に刺さってわくわくさせる
そんなデザインをして発信すること
できることは結局それしかない
先日はじめてインスタに震災について投稿したら
被災した方から貴重なコメントをいただいて
胸がぎゅーってなって涙がこぼれた
探してた答えは目の前にあったことに
ようやく気がついた気がします
この記事に対するコメント