長女がはじめてクリスマスプレゼントをくれた。
自分でアルバイトしたお金で、プレゼントをくれた。
ハチミツのいい香りがする
ロクシタンのリップクリームとハンドクリーム。
めっちゃうれしくて泣きそうなくらいうれしかったけど
反面、すごーく照れ臭くて、ぐるぐると複雑なきもちで
なんか素直に喜べなかった。
夜中。
ちょっとだけ、ハンドクリームを塗ってみる。
さらさらと肌になじんていった。
リップクリームもちょっとだけ塗る。
ふわっと甘い香りがひろがる。
初めてのプレゼントは
劣化しないように
サランラップで幾重にも厳重に、大切に包んで
宝箱の中にそっとしまいこんだ。
数年後、きっと彼女と私は
別々のクリスマスを過ごすのだろう。
サンタクロースをつかまえる!と言って
眠い目をこすっていた幼子はもう
母を思いやれる優しい娘に成長したのだ。
子供の成長は最高にうれしくて、ちょっぴりさみしい。
そっか。
私はすこし
さみしかったんだ。
はっきりと娘の成長を感じた
クリスマスイブのできごと。
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