娘の小学校は築30年とかなり古いので
和式のトイレやらレトロなストーブやら
なつかしいインテリアがたくさんあります。

先日、小学校で見かけた
水道の蛇口に下がったみかんのネット袋のせっけん。
子供の頃、冬にみかんを買うと大事にとっておいて
学校に持っていきましたねー。(昭和のはなし）


そんなみかんのネット袋には
人間の購買意欲と色彩のヒミツのカンケイがあります。

誰でもよく熟れたオレンジ色の美味しいみかんを買いたい。
そこで一役買っているのがオレンジ色のネット。
ある色と同じ色相や明度、彩度で周囲を囲うと
その色がより濃くみえるという現象が起きるんですねー。
これをフォンべゾルド（同化）現象といいます。


オレンジ色のみかんをオレンジ色のネットで囲めば
さらに濃いオレンジ色の美味しいみかんに見える、

黄色いたまねぎを黄色いネットで囲めば
さらに濃い黄色の新鮮なたまねぎに見える、

緑色のきゅうりを緑色のネットで囲めば
さらに濃い緑色のみずみずしいきゅうりにみえる、

すると、まーなんて美味しそうなお野菜♪となり
購買意欲が増す、というわけ。
“色”というのは無意識のうちに
人間に大きな影響を与えているんですねー。
インテリアにおけるカラーコーディネートの大切さを
こんなとこで実感したりして。


というわけで昨日のおかいもの。
みかん買ったら
すっかりフォンベゾルド現象にやられたーと思った
(ようするにすっぱかった）私でした。

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