塗り壁の外壁の窓枠のところから
くろーい筋ヨゴレがだらーっと。
そんな家をたまーに見かけます。

そういう家を見かけるたび、思い出します。
ガーンとショックを受けたとき
ちびまるこちゃんの額にはしる筋を…



というわけで
塗り壁のヨゴレについて。

あのヨゴレの実態は窓枠に溜まったホコリや砂が
雨水とともに枠のいちばんはしっこから滴って
毎回同じところを通る雨水が
筋のようなヨゴレになるのです。
程度の差はあれど色が白でも赤でも
塗り壁の家にはかならず現れるまるこちゃんのヨゴレ。

対策としては
せっせと窓枠をまめに拭いたり
外壁のヨゴレ防止の光触媒みたいな商品を使うお客様もいます。

そんなの面倒！
どーしてもいやっ！というならば
塗り壁の家はあきらめるべきでしょう。
最近の外壁サイディングの防汚性能の高さには驚かされるものがあるし
機能面ではかないません。



けれども
家の経年変化はそんなに忌むことでしょうか？
メンテナンスフリーってそんなにいいでしょうか？

自然素材の建材はかならず変化します。
瓦は年月経てこそ素晴らしい価値のあるものになります。
無垢の木は生きているからこそ収縮して飴色に変化します。
左官のヨゴレだってぴかぴか塗りたてよりもずっと
深い味のある色になります。
そして
その色は世界にひとつしかない自分の家の色です。


家は自分の家族。
手間暇かけて手入れする楽しみを見出して
家族と一緒に、大切に育てていくのも
人生の楽しみのひとつになるんではないかと
私は思います。

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