薪ストーブメーカーのダッチウエストジャパン、ショールームにて。
現在建築中の越谷市I様邸は
薪ストーブを設置します。
(電気が炎のカタチにメラメラするやつじゃありませんよー
ホンモノですよー)
お料理上手の奥様のたってのご希望の薪ストーブ。
薪ストーブで焼くピザややきいもは
格別に美味しいのだそう。
でもでも
高額なものだし、予算配分の兼ね合いもあり
設計の段階からご夫妻とじっくりご相談。
メンテナンスを考えたら床暖房のほうが…、
とおっしゃるご主人。
施工を考えてウーンとうなる監督。
基本設計から考慮する必要があるので
設置位置に悩む私。
それにしても
太陽光発電、蓄熱暖房機、床暖房、などなど
暖房設備には安価で効率のいいものはたくさんあるし
なぜそんなに薪ストーブにこだわられるのですか?
と聞くと奥様。
「単なる憧れだけではなくて。
お料理のためだけではなくて。
暖房器具としてじゃなくて。
家族みんなで薪ストーブを囲んで
絵本を読んだり、今日一日のできごとをお話したり、
楽しい思い出をたくさん作る、
そんな場所をつくりたいんです。」
これを聞いてふと、思い出した一遍の詩。
ばばさま
ばばさま
今までで
ばばさまが一番幸せだったのは
いつだった?
十四歳の私は突然祖母に問いかけた
ひどくさびしそうに見えた日に
来しかたを振りかえり
ゆっくりと思いをめぐらすと思いきや
祖母の答えは間髪を入れずだった
「火鉢のまわりに子どもたちを坐らせて
かきもちを焼いてやったとき」
ふぶく夕
雪女のあらわれそうな夜
ほのかなランプのもとに、五、六人
膝をそろえ 火鉢をかこんで坐っていた
その子らの中に 私の母もいたのだろう
ながくながく準備されてきたような
問われることを待っていたような
あまりに具体的な
答えの迅さに驚いて
あれから五十年
ひとびとはみな
掻き消すように居なくなり
私の胸の中でだけ
ときおりさざめく
つつましい団欒
幻のかまくら
あの頃の祖母の年さえ とっくに過ぎて
いま しみじみと噛みしめる
たった一言のなかに籠められていた
かきもちのように薄い薄い 塩味のものを
茨木のり子 〜答え〜
火鉢の火を囲む風景と
暖炉の火を囲む風景。
いちばん幸せな思い出。
イメージがぱぁーっとひろがって
暖かい薪ストーブの炎がリビング中央に燃える
おうちカフェみたいな、
素敵なプランが出来上がりました。
現在、着々と工事は進んでいます。
自然素材の南欧風プロヴァンスハウス・ナチュラルリフォームはマルミハウジングへ
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