子供の頃
しばしば酔って帰宅した父が夜中に陽気に騒ぎ
母にたしなめられていたのを憶えています。
それはけっして嫌な記憶ではなく
普段はとてもマジメで大人しく、口数少なかった父が
大声で笑ったり、歌いだしたりするのが不思議で
おもしろいような、ちょっと怖いような。
布団を頭からかぶって寝たふりをしながら
暗闇の中で耳をそばだてたものでした。
時折父は
おみやげ買ってきたから子供起こしてくる!と言いだし
子供部屋にどしどしとやってくることがありました。
すると母が、もう寝てるんだからやめてよ〜と
少し怒ったような、困ったようなかんじで
父を止めに入るんだけど
そんなのお構いなしで
おーいおっきろー♪なんて陽気な声でやってきて
急に布団をはがされて
ぼわっとお姫様だっこで居間へつれていかれる。
冷たくなったやきとりなんかを
美味しいから食べろ、食べろ、すすめる父。
そんなの誰も食べたくないわよ、とふくれる母。
そんな父母のやりとりをぼんやり眺めている姉と私。
しゃべったり、歌ったり、踊ったり、
陽気な酔っ払いの独壇場と化した夜中の家族宴会は
姉妹がとうとうコタツで眠ってしまうまで
行われたものでした。
時は流れ
私も父と同じでお酒は大好き。
飲むとひたすら楽しい気分になります。
昨日は急に社長とスタッフとみんなで近所の居酒屋で飲み会。
わいわいと楽しいお酒を飲みました。
家に帰るとすっかりいい気分。
すでにぐっすり寝ている次女と
まだ起きて勉強している長女。
お酒のハイテンションで
「おーいおっきろー♪」と寝ている次女のベットにダイブ。
するとしっかりものの長女が呆れた声で
「ねぇー寝てるんだからやめなよー(怒)」
はっ。
この光景は。
子供の頃に見た父の陽気なよっぱらい姿が
自分とぴったり重なりデジャブ。
呆れ顔の母親としっかり者の長女の声が
ぴったりと重なりデジャブ。
血のつながりというのはおそろしいと
ふと、われに返った夜中の出来事なのでした〜。
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